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新年あけましておめでとうございます。 加盟組合・組合員の皆さんにおかれましては、ご家族おそろいで健やかな新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。 年末年始にかけ、昼夜を問わず各社・各職場で勤務にあたられた組合員の皆さんには心より敬意を表します。大変お疲れさまでした。 2023年は、3年余りにも亘る新型コロナウィルス感染症との闘い、我慢を強いられる日々から、ようやく制限のない日常を取り戻した年でした。この間にテレワークやウェブ会議なども一般化し、在宅勤務を標準とする企業も出現するなど、これまでとは大きく異なる環境に変化しました。 四国電力総連の諸活動においても、対面での諸会議や諸行事も増え、スポーツ大会も4年ぶりに開催できました。ただ、これまでの運動会形式を改め、ドッヂビー大会としましたが、家族を交えた交流が出来、有意義な開催となりました。また、青年行事である「こだま」も各4県での分散開催となったものの、ウェブを活用して4県が同時に共有できる仕組みを構築するなど、コロナ禍で養った創意工夫が有効に機能し、所期の目的が達成できたものと受け止めています。 また、労働条件研究会や学習会、ニューリーダーセミナーや生産性労働大学、労働問題セミナー等の教育・セミナーも、対面にて多くの参加者のもと開催できました。 これもひとえに、四国電力総連に集う仲間のために、執行部も知恵を絞り、汗をかいてくれた賜物です。各加盟組合の取組みに心から感謝申し上げます。 2024年を迎えるにあたり、4点について申し上げます。 <2024春季生活闘争について> 昨期は、エネルギー価格高騰に伴う逆ザヤや円安によって、電力会社の経営が大変厳しい経営環境となりました。また、あらゆる品目が値上がりし、適正な価格転嫁を容認することと合わせて、社会的な賃金引上げムードにある中、2023春季生活闘争では多くの企業で賃金引上げが獲得できました。それ以降も多くの品目で値上がりが続く等、物価上昇は継続しており、2024春季生活闘争における賃金引上げに対する職場の期待は、極めて大きいと受け止めています。 2024春季生活闘争は、生産性の向上、労務費を含む適正な価格転嫁等、経済の好循環による「実質賃金の向上」に向けて、電力総連の方針を踏まえ、組合員とその家族の生活の安定・安心、やりがい・働きがいを実感できる労働条件の確保につなげるべく、積極果敢に取り組んで参りたいと考えています。交渉は、各労使間に委ねられることとなりますが、四国電力総連としては各労組の後押しにつながるよう、統一闘争の理念を掲げ一体となって取り組みを進めてまいります。 <産業課題への対応> 電力システム改革は、①安定供給の確保 ②電気料金の最大限の抑制 ③需要家の選択肢や事業機会の拡大、この3点を目的に進められてきたわけですが、関東圏を中心に供給力不足による需給ひっ迫は継続していますし、燃料費の高騰や膨大な再エネ賦課金によって電気料金は高止まりしたままです。さらに、自由化によって選択肢は広がりましたが、昨今の新電力撤退によって、様々な課題が顕在化し、「当初、掲げられた3つの目的のいずれも実現するどころか、国益・国民利益が損なわれている」と言っても過言ではないと思います。今後、政府による検討がどう進められるか分かりませんが、電力システム改革の目的として掲げられた3つの項目を含め、しっかりとした検証がなされないまま、いくら規制改革、規制強化を行っても根本的な問題は解決しないと思います。 労働組合としては、電力総連と連携し、国民民主党はもとより、各政党との政策懇談会をはじめ、あらゆる機会を通じて、この「電力システム改革の徹底的な検証と制度の見直し」を求めて参りました。その結果、国民民主党をはじめ、多くの皆さんの理解を得るに至ったと受け止めています。今後のエネルギー政策については、「低廉で良質な電力の安定供給」を第一義に、国民生活の向上とGXの両立を可能とする持続可能な電力システム構築を目指し、組織内国会議員等との連携を深め、対応して参ります。 <政治活動について> 2023年は、組織内議員立候補予定者3名が新たな挑戦をする大変重要な年でした。徳島市議会議員選挙には「武知ひろゆき」議員が5期目の挑戦、高知市議会議員選挙には「清水おさむ」議員が4期目の挑戦、高松市議会議員選挙には「大西さとし」議員が4期目の挑戦となり、各選挙とも大変厳しい戦いでしたが、見事全員の当選を勝ち取ることが出来ました。しかしながら当選はスタートであって、ゴールではありません。職場の意見や働く者の声を政治の場へ届けるという取組みが大変重要な活動であります。組合員各位の引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。 また、2022年7月の参議院選挙では「竹詰ひとし」参議院議員を誕生させることが出来、「電力総連ここにあり」を示すことが出来ました。早いもので2025年7月には次の参議院議員選挙を迎えます。我々は、組織内国会議員「浜野、竹詰」両参議院議員も所属し、政策が我々の考え方と近い国民民主党を支援しています。昨年末には一部の国会議員が袂を分かつという行動があり、国民民主党の所属議員が減少するという事象が起きました。このようなことからも、来る2025年に迎える参議院議員選挙はこれまでになく厳しい戦いになると覚悟しておかねばなりません。我々の生活安定のため、政策実現のためには引き続き、組織内国会議員2名の議席が必要です。厳しい戦いになろうとも、私たちは、生活者として、電力関連産業で働く者として、政治とのかかわりを強く持ち続け、私たちの政策実現のために今まで以上に団結して取り組んでいこうではありませんか。 <仲間を守り、輪を広げる活動について> 四国電力総連の活動は、組合員とその家族の幸せを守ることが最大の目的であり、昔も今も何ら変わりはありません。四国電力総連は、昭和56年の結成から42年目を迎えます。組織人員は平成7年に最大約12,000人だったのですが、令和5年には約9,400人と約2,600人(22%)減少しています。この間、定年退職を迎えた方や継続雇用された方、やむなく電力関連産業の職場から離れた方々や社員とは違う立場で働いている方もいらっしゃいます。 これからは、同じ職場で働くすべての方々を同じ働く仲間として迎え、様々な声を聴き、共により良い職場にしていくことで、魅力ある電力関連産業であり続けられるよう、仲間を増やし、明るい未来に向け共に活動していきたいと考えています。 そして、健康で安全に働くことは、組合員とご家族の安心した生活や会社経営の基盤となるものであり、生産性労働運動の根幹となるものです。 今年度の全国電力関連産業の職場における労働災害は、感電・墜落・転落等の重大災害が後を絶たず、交通災害と合わせた災害件数は依然として高止まりで推移しております。四国電力関連産業の職場においても状況は同じであり、憂慮すべき事態となっています。 同じ職場で働く仲間を守ることはもとより、組合員皆さんの職場から社外に発注した工事についても、その工事に従事する働く方々がいらっしゃいます。安全衛生の取組みは、働く仲間全体の取組みであり、労働組合がない企業で働く方々の安全・健康についても思いを馳せ、共に働く仲間としてともに活動が出来る環境を指向したいと考えています。 組合員の皆さんには、事業環境は変化しても、「安全と健康はすべてに優先する」ことの大切さを再認識していただくとともに、四国電力総連の安全・衛生諸活動への積極的な参加をお願いいたします。 むすびに、2024年も組合員とご家族の皆様にとって、笑顔溢れる実り多き年となりますことをご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 以上 |