新年のご挨拶

     
   四国電力総連 会長 橋本文弘
 

 新年あけましておめでとうございます。

組合員とご家族の皆さまにおかれましてはお健やかに新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。そして、様々な経営諸課題の解決に向けて日夜懸命に努力を重ねられるとともに、年末年始も勤務にあたっていただいた仲間の皆さまに心から敬意を表します。大変ご苦労さまでした。

 昨年を振り返ってみますと、新型コロナウィルスによる感染者数急増やこれによる医療崩壊等が懸念される中、幾度の緊急事態宣言が発令されるなど、一昨年に引き続き国民生活や経済活動に多大なる影響を与えました。一方では、2020東京オリンピック・パラリンピックなど観戦・参集型のイベントの開催が徐々に増加し、並行してワクチン接種も急速に進み感染者も減少傾向に転じるなど、明るい兆しも見え始めました。しかしながら、他国では新たな変異株が猛威を振るい始め、国内においてもワクチン・治療薬の普及進展具合が不透明であることなど、国民不安の解消や経済活動の復活に向けては未だ不確実性が高い課題が多く残されています。

 こういった状況の中、電力関連産業で働く仲間の皆さんは、電力の安全・安定供給をしっかりと守りつつ、全国各地で発生した自然災害や損壊した電力設備の復旧に全力で対応していただくなど、国民生活や社会・経済活動を守るため、日夜懸命に業務に取り組んでいただきました。感染防止対策を徹底しつつエッセンシャルワーカーとしての役割と責任を果たしていただきましたことに、改めて敬意と感謝を申し上げます。

 私たち四国電力総連は、今年の活動を進めて行くにあたり、こうした状況を踏まえ、電力関連産業で働く者として、次の3点について申し上げたいと思います。

 1点目は、労働安全衛生の確保に向けた取り組みであります。予てより、安全と健康は全てに優先するということを全加盟組合・全組合員で共有し浸透させてきました。また、夏季・冬季の安全衛生運動に拘らず、あらゆる機会を捉えて安全衛生意識の高揚にも取り組んでまいりました。しかしながら、昨年は、協力会社社員を被災者とする死亡災害等が2件発生し、2年連続での重大災害発生となりました。私たちは、組合員であるか否かに関係なく、私たちの全ての職場・現場において災害撲滅をはかるために、四国電力関連産業で働く全ての仲間の命を守る活動を進めて行く必要があります。

今年は、この考えをさらに強く持ち、各職場における安全衛生規律の確認や作業ルール・手順・情報など詳細な実態把握を行いつつ、労使一体となった活動を基本的な取り組みとして進め、働く者個々人の安全衛生意識の高揚をはかる取り組みを皆さんと共に考え、共に協力しあって進めていきたいと考えています。各加盟組合と職場の組合員皆さん一人ひとりの絶大な協力をよろしくお願いします。

 2点目は、2022春季生活闘争に係る取り組みであります。四国電力関連産業で働く全ての組合員とその家族の生活の安定・安心を生み、やりがい・働きがいが感じられる職場を作るなど、総合的労働条件の維持・向上をはかっていくことが、春季生活闘争の取り組みの基本であります。

そのうえで、2022春季生活闘争は、電力総連方針を踏まえ、コロナ禍において安定供給確保など社会機能を維持し続けていることや、生産性向上に取り組む組合員の貢献・努力に報いることに加え、エンゲージメントを向上するなど挑戦意欲を喚起させていくことなども基本的な考え方として整理し取り組んでいこうと考えています。そして、電気事業を支える人材の確保・育成や高年齢期における働き方も含め、「人」こそが生産性向上を達成していくうえでの源泉であることを前提として、賃金・賞与をはじめ各種労働条件の向上と、魅力ある電力関連産業の構築と更なる発展に向け、全加盟組合が一体となって取り組みを進めていきたいと考えています。

 今後、各加盟組合において、春季生活闘争方針を踏まえた具体的な要求案を決定し、職場討議に諮ることになります。職場組合員皆さんの積極的な参加と活発な討議をお願いします。

 3点目は、本年7月施行予定の第26回参議院議員選挙における「竹詰ひとし」氏の必勝に向けた取り組みであります。私たちは、ゆとり・豊かさを実感でき、将来に希望と安心を持って暮らし働ける社会の実現に向け、生活者・働く者の視点で政策実現を求めていくため、積極的に政治活動に参画し取り組んでいかなければなりません。また、電力関連産業は、国政の様々な政治判断の影響を大きく受けることから、一方的な進め方や偏った論議とならないよう私たち働く者の意見を踏まえた的確な論議と政策実現へと繋げられるよう対応していかなければなりません。

 現在、各職場において後援会入会活動などの支援活動を展開しています。職場組合員の減少、繁忙感の高まり、様々な業務課題対応などに加え、コロナ禍での支援となります。従来とは異なる厳しい状況の中ではあるものの、各支部の三役・執行委員をはじめ組合員の皆さんからは各種支援活動に対する心強い声援をいただいています。

既にご承知のとおり、今回の選挙はこれまでにない厳しい闘いになりますが、電力関連産業を取り巻く環境を踏まえれば、どのような状況であれ負けるわけにはいかず、必ずや組織内候補予定者「竹詰ひとし」氏を国会へと送り出さなければなりません。私たちの声を代弁していただける電力総連・組織内国会議員2名体制を堅持し、私たちの政策実現をはかるため、四国電力総連の全加盟組合と全組合員が一致結束して取り組んでまいりましょう。

最後に、今年度も、常に職場と連携し論議を深めつつ民主的労働運動のもと取り組み、組合員とその家族の輝く笑顔に繋げていく活動を展開していきたいと考えておりますので、皆さまのご支援ご協力を心からお願いいたします。

 本年が組合員とご家族の皆さまにとって、安全・健康で幸せの多い年となりますことをご祈念し、年頭の挨拶といたします。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


 



                            



四 国 電 力 総 連