エネルギー政策の理解・促進のために

~連合四国ブロック 施設見学会~


日本原燃㈱本社


 四国電力総連は、毎年継続開催している原子力関係施設見学会の一環として、平成25年8月24日(土)~25日(日)に、連合四国ブロック(四国4県の会長・事務局長他)の皆さんとともに、日本原燃㈱原子燃料サイクル施設および電源開発㈱大間原子力建設所を見学した。
 本見学は平成19年から開催しており今回で7回目であり、過去には「東京電力㈱柏崎刈羽原子力発電所」「九州電力㈱川内原子力発電所、大霧地熱発電所」「日本原研機構幌延地層研究センター」「日本原研機構 高速増殖炉もんじゅ」など四国域外の原子力関係施設の見学を通じて、エネルギー政策の理解促進を図ってきた。
 しかしながら、平成23年3月11日に発生した東日本大震災以降、これまでのエネルギー政策について根幹から見直しが言及されるなど、取り巻く環境は大きく一変し、「原子力発電の必要性・安全対策や、原子燃料サイクルの確立」について、改めて理解を深める必要性が高まっている。




 まず青森県六ヶ所村において、「ウラン濃縮」、「低レベル放射性廃棄物埋設」、「高レベル放射性廃棄物一時貯蔵」、「再処理」、「MOX燃料製造」の5事業を展開している日本原燃(株)本社を訪問した。
 現在、この5事業のうちウラン濃縮、低レベル放射性廃棄物埋設、 高レベル放射性廃棄物一時貯蔵の3事業は安全に操業しており、残る再処理事業については、平成25年10月の竣工を目指し試験運転を進めており、あとは国の検査を残すのみとなっていた。
 また、MOX燃料製造事業については、平成28年の竣工を目指し、現在建設を進めているところであった。
日本原燃㈱との質疑の様子


 続いて、青森県大間町において原子力発電所の建設を進めている、電源開発(株)大間原子力建設所を訪問した。大間原子力発電所は、昭和51年から建設計画が進められ、原子力発電所の使用済燃料をリサイクルして作った「MOX燃料」を100%用いる発電所として、電力の安定供給と資源の有効利用に大きな役割を果たすものと期待されており、平成26年11月の営業運転開始を目指して工事が進められていた。
電源開発㈱大間原子力建設所


 両施設とも現地職員の方より原子燃料サイクルの確立の必要性、フルMOX発電所における安全対策および東日本大震災を踏まえた安全対策等の説明を受けた後、施設見学を行うとともに意見交換を行い、国内におけるエネルギー政策について理解を深めた。



 四国電力総連としてもエネルギー政策に密接に関わる労働組合の立場から、自らの取組みとして信頼関係の構築と広く理解される活動を継続して取り組む覚悟である。仲間の皆さん、厳しい環境ですが、安全・安心な社会づくりに向けて、自信と誇りを持って頑張りましょう。






四 国 電 力 総 連
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