四国電力総連は、毎年継続開催している原子力関係施設見学会の一環として、平成25年12月9日(月)に茨城県東海村の日本原子力発電(株)東海第2発電所を見学した。 まず、東海第2発電所の安全対策として、発電所の隣接地に発電機車や給水車の配備状況を視察した後、東海発電所(16万6千kW・昭和41年営業運転開始・約32年間運転)の廃炉作業現場で熱交換器の遠隔切断作業や東海第2発電所(110万kW・昭和53年運転開始)の非常用ディーゼル発電機防護壁や使用済燃料乾式貯蔵施設(ドライキャスク)を視察した後、意見交換会を開催した。 |
東日本大震災では、発電所に5m~5.4mの津波が押し寄せ、外部電源が受電できなくなり、非常用ディーゼル発電機の海水ポンプ3台のうち1台は防水対策工事終了直前だったため使用できなくなったものの、残りの2台の非常用ディーゼル発電機により、安全に原子炉を冷却できたとの説明を受けた。 | ||
発電機車・給水車の配備状況 |
また、見学にあたっては、日本原子力発電労働組合の高島委員長も同行いただき、労働組合としての理解活動等についてご紹介いただいた。 |
同行いただいた日本原子力発電労働組合 高島委員長 |
意見交換会での様子 |
原子力発電所の再稼働は未だ見通せない状況にあるものの、同じ電力関連産業に働く仲間として今後とも連携を図りながら諸活動を進めていくことを確認し、視察を終えた。 四国電力総連では、引き続き原子力発電及びエネルギー政策の理解活動に取り組んでいくこととしている。 |