地域に根ざしたボランティア活動の継続を目指して


~ 四国電力総連 被災地救援ボランティア 第5陣を派遣 ~


◆ 被災地救援ボランティアレポート [第5陣] ◆

 四国電力総連被災地救援ボランティア派遣団第5陣として、7月24日(日)から30日(土)までの7日間、福島県南相馬市にて被災地救援活動を行いました。

 §写真左より§
樋本 耕治 氏
松崎 一郎 氏
溝渕 治昭 氏
鵜飼 克尚 氏
武田   稔 氏
   【四国電力労働組合 高松支部】
   【志度カントリークラブ労働組合】
   【四国電力労働組合 本店支部】
   【四国電力労働組合 本部】
   【四国電力労働組合 坂出発支部】


【7月24日(日)
○活動内容:移動および受け入れ式
 連合本部で事前説明を受け、活動拠点となる福島へ移動。
 到着後、派遣団の受け入れ式を行い、ベースキャンプおよび支援先等で活動する上での注意事項など説明を受け、派遣団責任者および班編成を確認した。
 受け入れ式終了後、班長会議を行い、翌日の作業内容などを確認した後、班交流を行った。


【7月25日(月) 】
○活動内容:被災者家屋の片付け(家財道具の搬出、床下の泥出し、外壁工事など)
 午前3時51分、福島県沖で震度4の地震が発生し、強い揺れに備えるなど、活動前夜から不安な夜を過ごした。
 初日の活動は、被災者家屋の家財道具等を隣にある倉庫へ搬出し、周りをブルーシートで養生した。また、床下に潜っての泥出し作業は動きづらく苦労したが、活動場所が海から近かったため、風通しも良く、気温も低めに推移したことから、スムーズに作業が進行し、予定作業を全て完了した。
 なお、近隣では流された船がまだ放置されたままの状態であった。


【7月26日(火)・27日(水) 】
○活動内容:水路の泥出し
 26日(火)の作業は、電力総連(1名)・電発総連(4名)・一般ボランティア(9名)の合同班での田んぼ際の水路の泥出し作業を実施した。
 水路は瓦礫・汚泥および雑草等で覆われ、初めての泥出し作業であったことや、昨日とは一転しての猛暑の中での作業となり、かなりの重労働作業となった。
 なお、途中、雷雨により14時半頃までの作業となったが、班員との見事な連携プレーで予定区間(30m)の泥出し作業を全て完了することができた。
 また、27日(水)も昨日に引き続き、田んぼ際の水路の泥出しを一般ボランティアとともに作業を行った。
 連日、30℃を超える暑さに加え、雨合羽を着用しての作業は、想像以上に体力を消耗する重労働となった。
 作業を実施する上では、熱中症に注意し、30分に一度は休憩を取りながら作業を進めた。
 なお、継続作業ということもあり、個々人の作業効率も上がっており、約400mの水路の泥出し作業を完遂することができ、充実感・達成感が得られた。


【7月28日(木) 】
休養日となったため、班員と被災地など各所を視察した。
 (被災地の現状を視察するとともに、野口英世館や会津若松城〈鶴ヶ城〉および白虎隊記念館を訪れ、幕末の戊辰戦争の歴史学習を行った。)


【7月29日(金) 】
○活動内容:被災地(相馬市)視察、墓地の瓦礫撤去
 最終日の作業は、墓地の瓦礫撤去を実施した。お盆を前に、集落の方々がお墓の修復や墓石を探せるよう、瓦礫撤去や泥出し、草刈り作業を実施した。
 瓦礫撤去では、主に瓦が多くあり、中には写真や子どものおもちゃ等も見つかった。写真など貴重品については、ボランティアセンターへ回収し、洗浄作業を行うこととしている。


【7月30日(土) 】
○活動内容:移動(福島~東京~四国)
 前日に解団式を行い、7時に連合福島を出発し、東京駅着後、解散した。



~活動を終えて~

 作業内容は、被災者家屋の片付けや水路の泥出し、墓地の瓦礫撤去など多岐に亘る重労働作業であり、期間中は余震が続く中で、体力的・精神的に負担の係る活動となりましたが、充実感・達成感の得られる活動でもありました。
 今後は引き続き、ボランティア活動の継続も大切ではありますが、人手だけではどうしようもない場所もあり、重機の投入など、国・地方自治体を挙げての取り組みが必要であると感じました。
 なお、今回、我われボランティア参加者が作業に専念できたのは、連合福島の事務局をはじめ南相馬市災害ボランティア事務所(南相馬市社会福祉協議会)のスタッフの皆さんのおかげです。ご自身も被災された方もいらっしゃる中で、受け入れ準備から当日の作業の打ち合わせなど、昼夜を問わず対応していただき、ありがとうございました。
 我われ連合に集う者は、今こそ地域に根ざした活動としてボランティアを継続していかなければなりません。我われ第5陣メンバーは、その思いを次の参加者へ繋ぐとともに、職場組合員へ伝える役割をしっかりと果たしていきたいと考えます。



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