被災地にてボランティア活動を実施


~ 四国電力総連からボランティアを派遣 ~


被災地救援ボランティアレポート

3月11日(金)に発生した東日本大震災は、未曾有の被害をもたらし、今もなお11万人を超える方々が避難生活を余儀なくされている状況にあります。

 このような中、四国電力総連においても、連合からの被災地救援ボランティア要請を受け、4月24日(日)から5月2日(月)の9日間、ボランティア第1陣として5名を派遣し、福島県福島市、相馬市、新地町、郡山市において支援活動を行いました。



~ 訪れた被災地は、大震災発生時から時間が止まっているかのようでした ~


【4月25日~4月28日の主な作業内容】

○相馬市、新地町での瓦礫片付け、窓掃除、泥カキ、体育館でのコンパネ敷き詰めなど

 床上1m以上の浸水により玄関・窓ガラスは割れ、フレームも曲っているお宅の泥カキ作業です。すでに畳は撤去されていましたが、床板を外しつつ作業を進めなければなりません。汚泥ですので厚さが10㎝cm程度と言えどなかなか重く、10畳程度の和室を片付けるのに、四国電力総連チーム5人で約4時間かかりました。汚泥の中にはバスタオルや衣服、ミニーマウスの髪飾りなど色んなものが混じっていました。

 作業終了後、新地町のボランティアセンターで地図を見てわかったことですが、我々が作業したお宅の東側1㎞がすぐ海で、海際の集落約200~300戸が全て流されているようです。今もなお、全国各地から警察の応援車両が来ており、行方不明者の捜索が続けられていますが、その当日も各地の消防と自衛隊の複数のヘリコプターが飛んでいました。

 相馬市の被災地中心部を目の当たりにしましたが、テレビや写真で見るのに加え、埃や臭いによって記録写真をとるのも気が引け、その被害の甚大さに言葉が出ませんでした。大震災から2か月が経とうしている今もなお、瓦礫は山積み、火災跡もそのままで、大震災発生直後と変わらないままの状態でした。自分たちの出来ることはちっぽけかもしれませんが、出来ることからやろうと思いました。


∮ 被災者民家での汚泥撤去作業の様子 ∮


【4月29日~5月2日の主な作業内容】

○避難所(ビッグパレット福島・パルセ飯坂など)での炊き出し作業、倉庫の物資運搬など

 郡山市の避難所・ビッグパレット福島では、1,300人分の鳥汁を炊き出しました。1,300人分となると、切る作業だけでも大変です。前日に10人がかりで6時間かけて準備してくれた材料を活用し、翌日炊き出しを行うローテーションとしています。ひと鍋で400人超ですので、玉ねぎ、しいたけ、ピーマンなども大量で味付けも難しかったですが、味見をしてくれた被災者のお母さんの舌を信じることにしました。

 「ハートネット福島」というNPO法人のお手伝いとして入りましたが、温かい物を提供すると大変喜ばれるということを実感しました。避難所によって異なるらしいですが、未だに昼ごはんが「おにぎり1個」しか無いところもあるようで、温かい汁物があるのと無いのでは大違いだそうです。

 郡山市内では、6箇所の避難所にて炊き出しを行っていますが、これも人手が無いとできないこと。「連合の組織力は素晴らしい」と、被災者のみなさんに感謝されていますし、美味しいと言ってくれる一言が励みになります。


∮ 避難所での炊き出し作業の様子 ∮ ∮倉庫での荷物運搬の様子∮

《最後に・・・》

 電力総連がベースキャンプとして寝泊まりしている連合福島の事務所は、四国よりちょっと寒いだけで、近くに入浴施設もあり、食事・トイレなどの環境も被災者の方に比べれば格段に良い状態です。会議室にブルーシートを敷いて約40人で雑魚寝しています。

 今回の被災地支援ボランティアで感じたことは、これから長期間に亘って支援をしていくことが必要だということです。報道される機会も徐々に減ってきましたが、被災地は大震災直後と同じような状態のままです。

 これから第2陣(5/18~5/26)、第3陣(6/3~6/11)、第4陣(7/5~7/13)と派遣をする予定ですが、これ以降も支援要請があれば、引き続き支援体制を整えて、自分たちにできることを精一杯取り組んでいきたいと思います。

 今後とも、皆さまのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。



~ 第1陣として派遣され、被災地にてボランティア活動にご尽力いただいた方々 ~
(写真左より)
山田新太郎 氏
豊嶋   稔 氏
芝   一純 氏
髙谷  晃司 氏
二宮   眞 氏

 [四国電労:高松支部]
 [四国電力総連 副事務局長(四国電労 本部組織局長)]
 [四国電力総連 事務局長  (四国電労 本部副執行委員長)]
 [四国電力総連 教育局次長(四電工労組 本部副執行委員長)]
 [四国電力総連 企画局次長(四電工労組 本部副執行委員長)]




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