新年 あけましておめでとうございます


~ 2011年もよろしくお願いいたします ~




  


 新年 あけましておめでとうございます。

 組合員の皆さまにおかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、年末年始を各職場で電力の安定供給をはじめ業務に従事されました方々、大変ご苦労さまでした。心から敬意を表しますとともに、感謝申し上げます。



【昨年を振り返って】
 昨年を振り返りますと、2010年の漢字一字「暑」のとおり記録的な酷暑の夏を経験しました。しかし、暑い夏の記憶はとうに薄れ、今も強く印象に残っているのが、外交・防衛問題の数々ではなかったかと思います。沖縄普天間基地移設問題の迷走をはじめ、尖閣諸島沖の中国漁船と海保巡視艇衝突のゴタゴタ、北朝鮮と韓国との武力衝突、ロシア大統領の北方領土訪問等々、起きたことは良くないことだけれども、私たち国民がこれまであまり関心を払ってこなかったことが立て続けに起こり、結果として外交・防衛問題の重要性に目を覚まさせてくれました。民主党政権の外交・防衛対応力の脆弱さが指摘されていますが、私たち自身が国を大切に想う心と日本人としての誇りをもっと自覚しなければならないことを改めて考えさせられました。

 明るい話題としては、小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡的な帰還が印象的でした。日本の高度な素晴らしい科学技術と、最後まで諦めずに挑戦するスピリットに感激したのは私だけではないと思います。日本の将来も捨てたものでもないと夢を膨らませてくれた出来事でした。

 さて、昨年4月の松山市議会議員選挙におきましては、新人の「武田浩一」氏を45議席中9位という立派な成績で当選させることができました。関係各方面の方々のご支援・ご協力をいただきながら、四国電力総連の組織が一致協力して取り組んだ賜物だと思っております。ボランティアで一生懸命に汗をかいてもらった皆さまに心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 また、昨年7月の参議院議員選挙では、組織内議員の「小林正夫」氏の再選を勝ち取ることができました。厳しい選挙情勢の中で、電力総連の組織人員にほぼ匹敵する20万7千票余りをいただき、民主党比例代表当選者の中で4位という立派な成績で、電力総連の組織の結束力と力量を十分に示せたのではないかと思います。皆さまの多大なるご協力に改めて感謝申し上げます。おかげさまで、小林正夫参議院議員は「厚生労働大臣政務官」に就任し、政府内で活躍していただいておりますし、藤原正司参議院議員は、参議院の「国際・地球環境・食糧問題に関する調査会」会長に就任し、それぞれ政府・与党の中で、多くの同志議員との密接な連携を図りながら、天下国家のため、そして私たち電気事業に従事する者の立場に立った政策の実現のために頑張ってくれています。

 私たち労働組合が求める「組合員と家族の生活の安心、安定」と、民主党の「国民の生活が第一」とする考えは一致し、その上で電力総連は労働政策、エネルギー・環境政策をはじめ、私たちが主張する政策の実現を目指し、民主党を基軸に支援を行ってきた結果、一昨年の9月に政権交代を果たし、国民が注視する中、1年4ヶ月が経過しました。

 しかし、昨年7月の参議院選挙での大敗以降の衆・参ねじれの国会運営の中で、政権交代時に示したマニフェストが思うように実行できず、さらに政治と金の問題もスッキリさせることができずに、次第に多くの国民の期待が不安に変わっていき、内閣支持率は20%を切るまでに下がってしまいました。そんな今の民主党政権に対し、右往左往し政権の体をなしていないように感じている人も多くいるのではないでしょうか。ただ、自民党政権に戻せということでもないことも確かです。

 「先義後利」とは、企業経営の要諦であり、そもそも何のための事業かという「義」を果たしていくことで、「利」は自ずと後からついてくるという言葉でありますが、政府・民主党には、目の前のことにあまり振り回されることなく、「義」は何かという筋を通した政権運営、党運営にあたってもらいたいと思います。今一度、政権交代を選択した多くの国民の期待を思い起こし、政権交代の大義は何だったのか、原点に立ち返って考えてもらいたいと願うばかりであります。

 私たちも、ここは我慢強く支えていくことが、民主党政権を誕生させた責任でもあると考えますので、引き続き皆さまのご理解とご支援をお願いします。


 私は昨年の初めに、「できない理由より、できることは何かを考えよう」をモットーに、何事にも取り組むと宣言をしました。もちろん、できたことできなかったことがそれぞれありますが、より前進することができたと思います。今年も同じ姿勢で、組合員の皆さまの共感が得られる活動を進めていきますので、よろしくお願いします。



【災害のない健康で明るい職場を】
 昨年4月以降、電力総連大においては、15名(内11名は協力会社従業員)もの死亡災害が発生しており、昨年同時期と比べて異常に多いですし、数年前から加盟組合従業員だけではなく協力会社従業員の災害も含めた統計を取り始めて以降、2番目に多い死亡災害の発生状況となっています。この内、四国電力総連における死亡災害は1件発生し、協力会社従業員の方が被災されました。

 安全に働くこと、健康に暮らすことは、組合員とその家族にとって一番大切なことであります。そのような職場環境を作ることは、労働組合の最も重要な使命です。安全と健康は、いかなる状況にあっても優先されるべきものということを、全グループ企業の労使が高いレベルで認識を合わせておかねばなりません。協力会社等の労働者も含め、職場で働く者全員の安全を、本当に強く意識しているか今一度深く考え、至らぬところを改めていく努力を怠ってはなりません。目配り・気配りに心がけ、職場で働くすべての人たちの安全と健康を、職場のみんなで守っていただきたいと思います。



【統一地方選挙の勝利に向けて】
 わたしたち労働組合が政治活動を行う目的は、「組合員とその家族の幸せな生活」はもちろんのこと、「豊かで平和な社会」、「公平・公正な社会」、「生活者優先の社会」を創ることにあります。国の政策や法規制などに大きく左右される電力関連産業に携わる私たちの意見や要望、加えて加えて生活に密接な関わりを持つ税金や社会保険料、年金・福祉などの課題は、政治の場でしか解決することができません。そこに、労働組合が政治活動を行う意義があって、そのため皆さまのご協力をいただいているところです。

 中央政治も地方政治も基本は同じであり、私たちの運動理念や政策を理解していただけ、世のため人のために情熱を持って行動していただける方を議会に送り出すお手伝いをすることが私たちの役割であります。

 今年は4年に一度の統一地方選挙の年です。四国電力総連組織内推薦候補者として、

    2月6日の多度津町議会議員 4期目挑戦の「庄野かつひろ」氏
    4月10日の愛媛県議会議員  2期目挑戦の「玉井としひさ」氏
    4月24日の徳島市議会議員  2期目挑戦の「武知ひろゆき」氏
      〃   高知市議会議員  初 挑 戦の「清水おさむ」氏
      〃   高松市議会議員  初 挑 戦の「大西さとし」氏


が、それぞれ後援会活動を展開しております。5名全員の勝利に向けて、四国電力総連組織一丸となって全力で取り組みますので、皆さまのご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。



 今年の私のモットーは「想いを声に 声をかたちに 行動に」です。有言実行という言葉もありますが、自分自身のことだけではなく、組合員の皆さんの想いや声を集め大切にして、それを実現していく決意を込めております。



 最後に、本年が組合員の皆さまとご家族にとりまして、健康で希望に満ちた輝かしい年となりますようご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

 本年もよろしくお願い申し上げます。


四 国 電 力 総 連
会  長   杉 村  和 洋





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〒760-0063 高松市多賀町2-12-5