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四国電力総連は、毎年、継続開催している原子力施設見学会の一環として、10月7日(木)~8日(金)にかけて、連合四国ブロック(四国4県の連合会長・事務局長他)の皆さんとともに、北海道幌延町にある「幌延深地層研究センター」ならびに利尻島の「沓形水力発電所」にて現地施設見学・意見交換を開催した。
「幌延深地層研究センター」は、核燃料サイクルのうち、高レベル放射性廃棄物の処分に関わる研究・技術開発を行っており、我が国における原子力機構を中心とした研究開発機関では、「深地層の研究施設等を活用した深地層の科学的研究、地層処分技術の信頼性向上や安全評価手法の高度化等に向けた基盤的な研究開発」を行っている。
また、国・NUMOに対し、事業と規制を支える技術基盤のための研究レポートなども提供しており、NUMOとは位置づけが異なっている。
地下施設の工事は、東立坑・喚起立坑とも250mまで進捗しており、見学会参加者は水平坑道の140m地点の見学を行った。また、意見交換では処分地が決定する前に研究開発が進んでいるメリットや研究開発に対する事業仕分けの観点などについて、意見交換がなされた。
「沓形水力発電所」は、利尻島内の発電所として2個所の水力発電所ならびに7つの内燃機関による発電所である。
見学当日:10月8日(金)14時20分頃の発電電力量は約4500kWであり、例年より暑かったこともあり、ピーク時の対応では採石場の操業停止交渉などの苦労があるとの話を伺った。
また、従業員は、北海道電力㈱から委託された利尻電業が担っており、所長以下4直3交替・保守員で対応している。
参加者からは、自然エネルギーとの連係などについて、質問がされた。
連合四国ブロックとの施設見学会も年々参加者が増え、基本的なエネルギー政策についても理解が進んでおり、次年度計画についても要望が出るなど、有意義な見学会となった。
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