四国電力総連では、12月20日(水)に香川県民ホール5階会議室でメンタルヘルス講座を開き64人が参加、昨今身近な問題になっている”心の病気”について学習した。 開催に先立って、今年度は死亡災害が15件発生するなど安全衛生対策のあり方が問われており、それにはメンタル面も関与していると、主催者を代表して村上会長が挨拶。メンタルヘルスは労使双方の課題と位置付け、今回特別に、会社側へ協力要請し労務担当者17人が参加した。 講座では、講師に関西カウンセリングセンターの柏谷先生を招き、まず基礎知識の中でメンタルヘルスを予防するにはセルフケアでは限界があるとし、周りのスタッフなどのケアの中で、認められたい、役に立ちたいなどの衝動を”人とのかかわり”で求めていくべきと説いた。また、うつ病はマジメでがんばりやさんがなりやすいため、励ましたり腫れ物扱いせず普通にかかわればいいとしたが、一方で2年から4年の投薬は絶対に必要という、医学的な説明も付け加えた。 いずれもストレスが影響するため、対策では組織で取り組む例として、リラクゼーションやアサーショントレーニング(さわやかに自己表現する方法)といった、カウンセリング方法を紹介。最後に、患者はカウンセラーに聞いてもらうだけで安心するといった経験から”人とのかかわり”の大切さを改めて示して講座を締めくくった。 講座後のアンケートでは、自分自身のメンタルヘルスに強く関心を持つ人が多く、今後は、リラクセーションなどの対処法や、事例検討、病気のことをもっと詳しく知りたいという前向きな意見があり、メンタルヘルスに対する関心の大きさが改めてわかる結果となった。 |
柔らかな口調でわかりやすく説明する 講師の柏谷先生 |
熱心に講義を聞き入る参加者ら |