〜四国電力総連 「第25回定時大会」を開催

 四国電力総連は、7月22日(金)、高松市内の香川県民ホールにおいて、電力総連:中島会長代理、連合香川:小川会長をはじめ、民主党香川県連から小川淳也・植松恵美子両副代表や四国電力総連組織内議員を来賓に迎え、第25回定時大会を開催した。
 開会にあたり、挨拶にたった村上静人会長(四国電労本部執行委員長)は、まず、この1年間の活動を振り返り、連合の政策・制度への支援や市町村合併に伴う各級議会議員選挙での組織内議員の当選に対し感謝を述べると共に、相次いだ台風の上陸に見舞われながらも、早期復旧に全力で取り組んだ四国電力総連全組合員に敬意を表した。
 また、四国電力総連としての2005年度の取り組みについて、2年間検討したあり方検討委員会の論議経過を踏まえ、「組合員の生の声を聞く循環型組織2ウェイコミュニケーションの取り組み」「生産性労働運動の展開により経営に対するチェック&パートナー機能の充実と連携」「政治活動を含め、四国電力総連としての持てる力を積極的に展開していこう」と、大会参加者へ熱いメッセージを発信した。
 経過報告の後には、17番目の組織として新たに結成され加盟した「CMSユニオン」が紹介され、村上会長より電力総連旗が授与され、構成員の拍手で歓迎された。
 議事については、執行部からそれぞれ提案を行い、その後質疑を交わし、各議案は原案通り採択され、続いて2005年度役員発表ならびに三役が選出された後、役員を退任した西尾前副会長(四国電気保安協会労組)から挨拶があり、大会を終了した。



挨拶に立つ村上会長 〜 大 会 会 場 〜
<来賓挨拶> 電力総連 中島会長代理 <来賓挨拶> 連合香川 小川会長
<来賓挨拶> 民主党香川県連 小川じゅんや副代表 <来賓挨拶> 民主党香川県連 植松えみこ副代表
<来賓挨拶> 組織内議員代表
藤田光男 愛媛県議会議員
〈大会の円滑な進行に努めたいただいた議長団のお二人〉
左:下司代議員(保安協会労組) 右:天羽代議員(四国電労)
〈活動経過報告〉 川人副会長 〈電力総連報告〉 杉村組織局局長
〈新規加盟組合紹介〉 CMSユニオン
左から多田執行委員長、藤原副委員長、佐藤書記長
〜 総連旗を授与 〜
〈活動方針・計画〉
田所会長代理
〈規約・規程等の改定〉
芝副会長
〈財政方針〉
水島事務局長
〈組織内議員選挙の必勝決議〉
高橋副会長
決意表明する
住友進一 那賀川町議会議員
司会を務めた
菊川執行委員(伊方サービス労組)
資格審査委員を務めた
佐々木代議員(四電ビジネス労組)
地球を救うCoCoちゃん運動推進アピール
徳重執行委員(四国計測労組)
〜 2005年度役員 〜 〈退任役員挨拶〉 西尾前副会長
「4年間ありがとうございました」



◆◆◆村上会長あいさつ(要旨)◆◆◆

 ご来賓の皆様におかれましては、大変お忙しい中、私どもの大会にご臨席を賜り厚くお礼申し上げます。日頃の四国電力総連の諸活動に対するご指導・ご鞭撻をいただいておりますことに、この場をお借りしてお礼申し上げます。

 私達、四国電力総連は、この一年間、連合の政策・制度の支援、また、電力総連活動への参画を通じて、電力関連産業に働く者とその家族の安定した生活の維持・確保を目指して諸活動を展開すると共に、加盟単組との連携を深めてきました。個々の諸活動については、2004年度活動経過報告の中で述べていきますが、昨年は相次いだ台風上陸、各地での地震など、自然災害の恐ろしさを見せつけられた年でもありました。
 四国四県においても、多くの私達の仲間が被害を受けました。被災された組合員の皆様に心よりお見舞い申し上げます。一方、早期復旧に全力で取り組まれた電力総連全ての組合員の皆様に敬意を表します。復旧しても復旧しても、次の台風でまた被害を受けるというむなしさと、脱力感に耐えて四国の灯りを灯し続けた努力は、地域社会からの大きな信頼となっております。私達の最大の財産だと誇りに感じました。

 また、市町村合併に伴う選挙として、今治市における長橋準治氏の当選、高知県いの町における筒井公二氏、伊東尚毅氏の劇的な当選もありました。
 村議会議員の時、200票とか60票で上位当選していた村から、当落ライン500票以上を目指し、奇跡かと思われる当選を果たすことができました。電力総連の底力を発揮したものであり、改めてお礼申し上げます。

 6月23日には、高松市にあるケーブルメディア四国(CMS)において、「CMSユニオン」が結成され、今月7月1日より、私たち四国電力総連17番目の組合として加盟をいただきました。
 多田委員長をはじめ執行部の皆さんには、創設期として大変ではありますけれど、明日のCMSのため頑張っていただきたいと思います。
 この6月まで社長としてご苦労された私の先輩である篠崎社長が、祝辞の中で、「ユニオン結成により、これからはこのCMSの将来について一緒に夢を語れる。そして、その夢に一歩ずつ近づけるための、共通の課題解決のための意識合わせができる。」と、ユニオン結成を心より歓迎されていた言葉が、私の耳に残っております。後ほど新規加盟組合として、紹介させていただきます。

 さて、2005年をどう取り組んでいくか、3つの視点から述べさせていただきます

 1つめは、2003・04年と2年間検討した「四国電力総連あり方検討委員会」からの報告に基づき、執行活動を進めてまいります。
 田所会長代理を主査とした22名の委員が、執行体制、各種会議の運営、また教育研修・政治活動・青年活動のあり方、グル−プとしての政策課題への対応、労働条件の連携・県連絡会活動の充実、健全な財政運営等々についてまとめていただきました。
 情報は、質も量も「入力=(イコール)出力である」と言われています。自分の行動を狭くすれば楽でありますが、当然、出す情報も少なくなり、入ってくる情報も少なく偏ってきます。
 私たち執行部は、それぞれの役割の中で、中央や地方からより多くより高い質の情報を入力します。そして的確に伝えていきます。組合員の生の声を多く聞く「循環型組織2ウェイコミュニケーション」で取り組んでいきます。情報力を活かし、頼りがいのある組織を目指していきます。

 2つめは、「生産性労働運動をきちっとやっていこう」ということであります。
 競争が激化すればするほど、労使双方が生産性運動の原点に立ち返り、勝ち残るための改革をしなければなりません。その上で、企業にとって働く者は最大の経営資源であり、経営について労使で情報を共有化するチェック&パートナー機能の充実を図り、納得できる事前協議の実施、フォロー協議での確認と改善により、明るい、わだかまりのない職場作りに努力していきましょう。
   ○ 安全・衛生・健康面で問題はないか。
   ○ 日常の暮らしに困って「仕事どころではない」状態になっていないか。
   ○ 仕事の質・量に問題がないか。行き詰まっている仲間がいないか。
 先般の西日本生産性会議の中で、「元気な企業はこうして創る」のテ−マで発言された中に、ESなくしてCSはない。すなわち、従業員の満足感なしに顧客の満足を生産することはないと方針を出され、事業を実践・持続成長を続けている紹介がありました。そのとおりだと思います。そのためのノウハウは、四国生産性の優秀なスタッフの力を借り、企業文化、組合文化を高めていきましょう。

 3つめは、政治活動を含めた対外活動への協力であります。
 第162通常国会において、5月13日に原子力関連2法案が可決成立されました。それに先立ち、全国電力総連の取り組みに沿って、四国においても4名の国会議員に支持の要請書を出させていただき、大変お世話になりました。
 おかげで民主党全員の賛成のもと、可決となったわけです。
 私たち四国電力総連は、地球環境問題とエネルギー政策のリーダー的組織であります。エネルギー資源の乏しい我が国において、四国のエネルギーの安定供給と環境保全の両立の観点に立って、原子力をはじめとするエネルギー源のベストミックスを進めることが最も重要であり、私たちのこの思いを、四国400万人に一歩ずつ届けていきましょう。地域の発展と、住民の幸せを求めた12名の組織内議員も、一緒に頑張って行きましょう。
 また、関係団体と一体となって、四国四県に何が何でも国会に送り出せる活動を、積極的に展開していきましょう。

 本大会が実りある大会となりますよう、活発なご論議をお願いして挨拶とします。





四 国 電 力 総 連

〒760-0063 高松市多賀町2−12−5