直島エコタウン事業を見学

三労連
(電機連合・基幹労連・電力総連)
〜 四国の環境とエネルギーを考える会 〜

 三労連:四国の環境とエネルギーを考える会の環境・エネルギー施設見学会が、11月30日(火)を香川県の直島町で開催された。施設見学の前段には、高松市で「プルサーマル学習会」も開催され、環境とエネルギーに関係する産業別労働組合(電機連合・基幹労連・電力総連)相互の共通認識を図った。

 環境・エネルギー施設見学会は、三労連:四国の環境とエネルギーを考える会(代表幹事:村上静人会長)の活動の一環として開催されたもので、三労連(電機連合・基幹労連・電力総連)の役員約20名が参加した。第1部として、ホテルクレメント高松の会議室において「プルサーマル学習会」が開催された。講師として、電力総連社会・産業政策局の高島正盛部長に参加いただき、CO2等の炭酸ガス削減に向けた取り組みの中における原子力発電の位置付けや、原子力長期計画での原子燃料サイクルの論議内容、そして今後のプルサーマルの必要性などについて、わかりやすく講演いただいた。
 第2部は、高松港から直島に渡り、まず香川県直島環境センター「中間処理施設」の見学を行った。当センターは、豊島に不法投棄された産業廃棄物を処理するための施設であり、豊島の産廃物の処理と同時に直島町の一般廃棄物も処理している。処理された廃棄物の大半は、隣接する三菱マテリアル(株)直島精練所で再利用されている。
 続いて、三菱マテリアル(株)直島精練所の有価金属リサイクル施設等を見学した。ここでは、香川県直島環境センターで処理された廃棄物の中から、有価金属の回収、コンクリート用骨材等の土木材料としてのリサイクル事業を展開している。また、銅熔錬事業を中心に、熔錬工程で発生する亜硫酸ガスは濃硫酸及び石膏として完全回収する工場や、銅電解工場から発生する金銀スライムは貴金属製錬で金塊等に製錬されているなど、廃棄物を全く出さないゼロエミッション事業を展開している。貴金属製錬所で重さ10kg、時価1800万円相当の本物の金塊を手に持たせていただいた参加者は、一生に一度のことだと感動していた。



代表幹事として冒頭挨拶する
村上 静人 会長
プルサーマル学習会で講師をしていただいた
全国電力総連 高島 正盛 部長
参加していただいた電機連合、基幹労連の役員 直島へは海上タクシーで移動
香川県直島環境センターで産廃処理についての
説明を受ける参加者
三菱マテリアル(株)有価金属リサイクル施設
会社概要について、ご説明いただいた三菱マテリアル(株)直島精錬所の 武藤 達家 所長(中央) 資料を見ながら、熱心に説明を聞く参加者


スケジュール
時 間 内 容 場 所
10:30〜11:40 プルサーマル学習会 ホテルクレメント高松
12:20〜 移動・県営桟橋発 県営桟橋
13:00〜14:00 豊島産廃処理施設見学 香川県直島環境センター
14:00〜15:00 三菱マテリアル有価金属リサイクル施設見学 三菱マテリアル直島精練所
15:00〜16:30 三菱マテリアル直島精練所見学 三菱マテリアル直島精練所
17:00〜 移動・宮ノ浦港発 宮ノ浦港
17:30 県営桟橋着 解 散








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