第6回環境・エネルギーシンポジウム」を開催

三労連
(電機連合・造船重機労連・電力総連)
〜 四国の環境とエネルギーを考える会 〜

 三労連(電機連合・造船重機労連・電力総連)で構成する 「四国の環境とエネルギーを考える会」(代表幹事:野口賢彦=四国電力総連会長)は、2003年度の主要活動として、9月6日(土)、高松市内のホテルにおいて、「第6回環境・エネルギーシンポジウム」を開催しました。

 シンポジウム第1部には、東京工業大学の鳥井教授を講師に招き、「原子力と環境・エネルギー」をテーマに、講演いただきました。
 また、2部においては、三労連の各産別本部より社会・産業政策等を担当する中央執行委員をパネラーとして招き、各産別の取り組み状況等を報告いただくとともに、参加者も含めたディスカッションを行い、熱心かつ有意義なものとなりました。
 最後に、横山事務局長(電機連合)から「環境・エネルギー提言(案)」を読み上げ、今後とも環境・エネルギー産業に従事する者として、積極的かつ継続的に諸活動を展開していくことについて、参加者全員の絶大なる拍手をもって確認し合いました。

 三労連では、進行する温暖化やあらゆる環境破壊から地球の環境を守り、将来に渡り子供達に継承していけるように、地道ではあっても着実に前進していけるよう諸活動を展開してまいります。



各産別から計87名の参加をいただきました 開会あいさつ:野口代表幹事(四国電力総連)
記念講演をいただいた鳥井弘之氏
(東京工業大学教授)
<パネルディスカッション>
テーマ:エネルギー基本計画と環境・エネルギー
<パネラー> 造船重機労連本部 書記次長
  鈴木 幹雄 
<座長> 四国電力総連 女性委員会主査
  松井 美鈴 さん
<パネラー> 電機連合本部 産業政策部 専門部長
  
柏木 努 氏
<パネラー> 全国電力総連 社会・産業政策局部長
  
高島 正盛 氏
会場参加者からも熱心な発言がありました 環境・エネルギー「提言」を行う横山一男氏
(電機連合 東四国地協 事務局長)



スケジュール
時 間 内 容 担当者
12:30〜13:00 受 付
13:00〜13:05 司会者あいさつ 四国電力総連
  事務局長  水島 眞
13:05〜13:15 開会あいさつ 三労連 四国の環境とエネルギーを考える会
  代表幹事  野口 賢彦
13:20〜14:30 第1部 記念講演

テーマ:原子力と環境・エネルギーについて
東京工業大学 教授
 鳥井 弘之 氏
14:30〜15:00 休 憩
15:00〜16:20 第2部 パネルディスカッション

テーマ:エネルギー基本計画と環境・エネルギー
<座長> 松井美鈴 (四国電力総連)
<パネラー>
●電機連合本部 産業政策部 専門部長
  柏木 努 氏
●造船重機労連本部 書記次長
  鈴木 幹雄 氏
●全国電力総連 社会・産業政策局部長
  高島 正盛 氏
16:20〜16:50 会場参加者とのディスカッション・意見交換
16:20〜16:50 環境・エネルギー「提言」 電機連合 東四国地方協議会
 事務局長
 横山 一男
16:20〜16:50 閉会あいさつ 造船重機労連 香川地方協議会
  会長 川崎 等


環境・エネルギー提言

三労連・四国の環境とエネルギーを考える会は、四国地方における原子力及びエネルギープラントの設計、建設、運転・保守に直接関わる労働者の立場で、原子力をはじめとするエネルギー、環境問題に関する情報交換や意見交換を行いながら諸活動を展開してきました。

 エネルギー資源の乏しい我が国においては、エネルギーの安定供給と環境保全の両立の観点に立って、原子力をはじめとするエネルギー源のベストミックスを進めることが重要と考え、一層の拡充が期待されていますが、原子力発電に関わる不祥事を機に、原子力を取り巻く情勢は厳しさを増しています。

 一方、地球環境は、温暖化、オゾン層の破壊など、加速度的に悪化の方向に向かっており、人類の生存基盤を脅かしています。国民の環境保全に対する意識は、近年、確実に高まっていますが、地球環境問題の解決には、身近なゴミの分別回収やリサイクルをはじめとする持続可能な循環型社会の形成が大きなテーマとなっています。
 また、「京都議定書」は、ロシアが承認すれば、発効要件が満たされる状況となっておりますが、CO2総排出量の4分の1をしめるアメリカが離脱をしているなど、温暖化防止効果を大きく損なうものとなっています。

 私たちにとって、自然環境は、エネルギー資源と同様に貴重な財産であり、子供たちへ美しい自然や、やさしい環境を残し、安全かつ安定したエネルギーを供給し続けることが、環境・エネルギー産業に従事する者の社会的使命であると考えます。

 三労連・四国の環境とエネルギーを考える会は、本日開催の「環境・エネルギーシンポジウム」を機に、一人ひとりが環境とエネルギーの調和のとれた未来社会の創造に力を合わせ、国民的合意と信頼を深めていく運動をさらに継続・強化していきます。

 私たちは、
  1.  過度の「快適・便利さ」追求のライフスタイルを見直し、こまめな室温設定、休憩時間の消灯、コピー用紙の両面使用など、積極的に省資源、省エネルギーを実践していきましょう。
  2.  研修会などあらゆる機会をとらえ、省エネの推進、新エネルギー開発などの必要性を提言していきましょう。
  3.  原子力発電所に働く者一人ひとりの意識を向上させ、安全かつ安定運転に努めると共に、新規電源建設プロジェクト開発の積極的な推進を継続していきましょう。
  4.  三労連(電機連合・造船重機労連・電力総連)での諸活動を通じて、開発、建設、運転者間の連携を図り、労働組合としての機能を積極的に発揮していきましょう。
以上、提言します。
  
2003年9月6日                 
                             三労連・四国の環境とエネルギーを考える会






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