新体制で新たなるスタート
〜 全国電力総連 第23回定時大会を開催 〜
妻木会長から笹岡新会長へバトンタッチ


 全国電力総連の第23回定時大会は、9月3日(水)〜4日(木)の2日間、神奈川県横浜市の県民ホールにおいて、 大会構成員約2,000名の参加のもと開催されました。
 大会冒頭、挨拶に立った妻木会長は、「信頼回復に向けた取り組み」、「風通しの良い企業風土・職場作り」、「改正電気事業法はじめ電力自由化の動向」、「今後の労働運動のあり様」、「衆・参議院選挙への対応」等々、それぞれに問題提起を含めながら諸課題への一層のチャレンジについて所信の一端を述べました。
 また、本大会をもって妻木会長から笹岡新会長へバトンタッチされ、新体制のスタートが切られました。
※笹岡新会長の挨拶(要旨)はページ下に掲載

◆すべての議案が可決・承認
 
大会議事においては、活発な質疑討論を経て、2003運動方針や規約改定はじめ全ての議案が可決・承認されました。
 中でも、2003運動方針(案)に対しては、四国総連を代表して松木代議員(四E労組委員長)から「産別統合に向けた動向・取り組み」について、また徳永代議員(四国計測工業労組委員長)からは、「政策制度に関わる取り組み強化」について、それぞれ執行部案に賛成の立場から建設的な質疑・提言を行い、大会を大いに盛り上げました。

◆会場全体が一つに! 〜小林正夫氏の必勝を誓う〜
 
第20回参議院議員選挙必勝決議(案)は満場の拍手をもって採択され、各構成総連・各構成単組が一丸となって取り組んでいくことが確認されました。
 関係各位からの熱い応援メッセージを受けた小林氏は、「これまでの経験を生かし、今度は働く者の目線で取り組み、安心で夢と希望が持てる暮らしを実現するため新たな挑戦をしていきます!」と力強い決意を表明しました。
 最後に、妻木会長の音頭のもと、会場が割れんばかりの「必勝掛け合いコール」を行い、電力総連の総力を結集して最後まで力強く闘い抜いていくことを確認し合いました。


全国各地から約2,000名の大会構成員が集いました 新執行部を代表して笹岡新会長
(関東総連出身)が挨拶
<来賓あいさつ> 笹森連合会長(電力総連出身) 大会冒頭、開会挨拶に立つ妻木前会長
電力総連の代表として大活躍中の藤原正司参議院議員
「益々の活躍を期待しています!」
長谷川議員(右)と小林正夫氏がガッチリ握手し、
しっかりとバトンをタッチしていく
「政策制度に関わる取り組み強化」を求めて発言する
徳永代議員(四国総連=四国計測工業労組)
「四国!四国!」 活動方針(案)に対して
発言を求める四国総連の代議員
「産別統合に向けた動向・取り組み」について質する
松木代議員(四国総連=四電エンジニアリング労組)
四国の代表として中央で活躍中の森山部長(中央)
さらなる活躍を期待しています!
<必勝ダルマに目入れ> 全力での取り組みを確認し、会場が一つとなった瞬間


笹岡新会長あいさつ(要旨)

 現在の電力総連の礎を築いていただいた妻木前会長はじめ退任される役員各位に対し、それぞれの立場で電力総連活動を支えていただいたことに敬意を表するとともにエールを送りたい。
 自分自身、俗に相撲で言うシコが十分に踏めていない段階で土俵に上がった感があるが、新執行部・各構成総連・各単組の皆さんのご協力のもと、精一杯活動を進めていくことをお約束申し上げる。

 <就任にあたっての決意表明>

  1.新生電力総連の経過と心を大切にしていきたい
 1993年9月9日、新生電力総連が誕生し、初代会長である笹森氏(現:連合会長)が就任にあたって、新生電力総連の進路として3つのことを発言している。1つ目は、世の中からみて存在感のある労働運動を進めよう。2つ目として、組合員からみて、緊張感の保持できる産別組織にしたい。3つ目として、労使関係からみて、内にはキメ細かく外には大胆に、連合を支える組織として労働組合の社会的責任を全うするため諸課題にチャレンジする・・・ということを力強く発言された。
 以降、10年が経過し、日本経済や電気事業はじめ我々を取り巻く環境は大きく変化し、現在は極めて厳しい状況にあるが、こんな時こそ電力総連の進路を十分に見極め、新生電力総連の精神を大切にする運動を進めていきたい、と考える。

  2.2003〜2004年の活動のポイントについて(項目・要点のみ)
    ◆信頼回復に向けた取り組み
 経過を十分に考慮するとともに、反省すべきことは率直に反省し、国民の電力を守る立場から立地地域・国民の皆さんの信頼を早期に回復し、停止している発電所の早期再開・稼働を果たし、安定・安心のある電力供給に向けた取り組みを進めていきたい。
    ◆全面自由化のもとでの労働運動の再構築
 これまで多くの論議と試行錯誤の繰り返しの中で、電力総連全体の機能強化を求めてきたが、今後来る全面自由化のもとで、常に競争・競合の中での運動はどうあるべきなのか、労働条件の交渉はどうあるべきかなど、早急に再構築することは急務であると考える。他産別の動向も加味しながら、電力総連の組織全体機能を集中してその方策をつくっていきたい。
    ◆組織拡大はじめ組織の強化
  引き続き、電力総連に加盟する全ての単組に対応する企業、資本・人・仕事につながりのある全ての未組織労働者を産別に加盟するような組織拡大に取り組んでいきたい。また、産別統合については、将来的な産別のありようを描きつつ、研究・検討を開始する時期にあるとしているが、連合内での動向も踏まえ、慎重に対応していきたい。
    ◆安全で安心できる職場づくりに向けて
   徹底した経営効率化が進められている状況にあっても、職場の安全、個人の安全を自ら守り、安全衛生が最優先という基本認識を忘れてはならない。今後の活動においてもゼロ災害をはじめ徹底した活動を展開していく。
    ◆政治活動への理解と活動の強化に向けて
安心と安定の中で組合員とその家族の生活向上、また、社会の平和と発展のために政治の必要性が理解されなければならない。働く者の声を国政に反映してくれる組織内議員の必要性は益々高まっており、我々の代表である小林正夫氏の必勝に向け、組織が一丸となって闘い抜くことが必要である。関係各位の絶大なるご支援をよろしくお願いしたい。






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