野口 皆さま明けましておめでとうございます。

本日は、西暦2000年の新春に相応しい企画として”オープンプラネット”(OP)の
プロジェクトメンバーをお迎えし、二十一世紀の夢を語り合いたいと思います。
私は、この画期的新技術”OP”は、新時代が抱える様々な課題解決の有効なツー
ルとして、あるいは、電気事業はもちろん、停滞の続く日本経済、産業に活気を取り
戻す起爆剤になるものと期待しています。そこで、まず、OPをどう役立ててゆきたいか?皆さんの夢をお聞きしたいと思います。

家高 ご指摘の通り、このOPは、未だかつてない低コストで、産業用では
”ビルコントロール”家庭用では”省
エネルギーや防犯・防災・高齢者の生活
支援”などに活用できるシステムであり、まさに、”新時代の申し子”と
いえま
す。
 私自身は”地球と人類の延命装置”として、是非とも幅広い利用が定着し、
ニュービジネスの誕生など
、元気の源に育てたいと思っています。


カマチョ I believe this system can be marketed globally. I hope that it will be adopted in the American market. It should become the defacto standard for distributed device networking.

世界に発信できるシステムと考えており、母国のアメリカで使って頂くようにしたい
ものです。
OPは、ネットワーク技術のデファクト・スタンダードにもなるでしょうから。


溝渕 核家族や共働き世帯が増え、一方で少子化や高齢者の介護等が問題になっています。その面でも様々な生活支援サービスを、手軽に提供できればと願っています。







野口
 ところで、カマチョ君!四国電力に勤めて一年ちょっとだそうですが、率直に
どん な職場ですか?




カマチョ
 
 I've only worked inside the OP group so I'm not aware of the rest of Yonden's sections. Overall, I think the OP group is like a Silicon Valley start-up company. My image of Yonden has changed since joining the OP group. There's a great free atmosphere, and its very relaxed. I'm always challenged with my marketing work. I've also been able to take an active role in the overseas business of OP. In fact, I'm really looking forward to future contact with overseas companies and groups.

私はOPのプロジェクトしか知りません。
とにかく、ベンチャービジネスと思って頂く方が早道でしょう。
OPには自由で伸び伸びした雰囲気があり、ここで働いているうちに電力に対するイメージが変わりました。
現在は、マーケティングの仕事を担当しており、海外への普及活動に取り組んでいますが、将来的には、より多くの
海外企業・グループと接触していきたいと考えています。


野口
 OPはすでにビルコンや各種モニタリングなど、産業・業務用への適用が進み、今年からはいよいよ、家庭用への展開が企画されているわけですね。




家高
 ええ、今年の後半から、1000世帯規模のフィールドテストに入ります。
技術的な完成度を高めると同時
に、具体的で有用なサービスの発掘を急ぎ、
早ければ 来年からの実用化を目標としています。





野口
 フィールド・テストの成功の鍵は何でしょう。!





溝渕 家庭の奥様が”これは助かる””これはいい”と、財布のヒモを緩めて頂くようなサービスメニューを捜し
出し、低料金で提供できるようにすることです。



カマチョ
 For our success we need the support of the other Japanese Public Utilities, service providers, consumer electronic manufacturers, local goverments, and industrial groups.
それと標準システムとして、スピード豊かに展開する上では、
他電力をはじめ、サービス・プロバイダー、家電機器メーカーや地方自治体
などの協力が欠かせません。

野口 是非とも、幅広い応用展開の実を挙げて頂き、とかく、効率化一辺倒
で萎縮しがちな職場や業界に、希望の
灯を投じて欲しいものです。
私の初夢は、電力業界が自由競争の真っ只中に、突き進む今年”さすが電力、厳しけ
れば厳しい程、真価を出すわい”と評価を得ることです。
最後に皆さんの初夢を伺っておきましょう。


カマチョ Well, I hope Shikoku Electric will create an OpenPLANET branch in America, and allow me to work there.
I think a branch in America could help our marketing overseas, and increase the exchange of technology and people between Japan and America.
四国電力がOPのアメリカ支社を作り、私をそこで働かせてくれたらいいな、と思っています。アメリカ支社はOPの海外展開と、日米間の技術と人の交流に非常に有益だと考えます。


溝渕 OPの素晴らしい技術力に見合うマーケティング戦略を展開していくこと。





家高
 地球を網でくくるように、OPがあまねく広く使われるようになること。






野口
 皆さん、どうやら仕事人間のようですが、夢はでっかく、志は高く、
身体は丈夫で、という一年であること
を願って締めくくりに致します。


ミレニアム座談会参加者
   四国総連 会長
     野口 賢彦
 四国電力 
   営業部 次長
    家高 順一 氏
 四国電力
   営業部 Open PLANET
    カルロス・カマチョ 氏
 四国電力
   営業部 Open PLANET
   溝渕 恵理 さん